期待のルーキーが潰れていくまでの話
これまで様々なシーンで
最初に期待されている新人が開花しないまま
リタイアしていく場面を多く見てきた。
あなたも目にしたことはないだろうか、
期待のルーキーが潰れていくところを。
どうも、
名古屋の美容師、そして人間の研究家
亀田トオルです(`_´)ゞ
大きな職場だと新人も何人かいる為、
暗黙の格付けがされていることがしばしばある。
「あの子はよく使える」
「あの子は全然気付かない」
「あの子は人の話をきかない」
“個人”が尊重され、
順位付けしない現代とはいえ、
まだまだ順位付けの風潮は抜けきっていない。
今回注目するのは
格付けの中でもドラフト1位期待のルーキーだ。
期待のルーキーは
とにかく要領がよく、よく気付く。
その為周りはルーキーに対する期待値が
無意識に上がる。
そんな時に出る言葉が
「○○くんはよくできる」
「もうこれもできそうだね」
「いちばん期待されてるよ」
ルーキーを褒める言葉だ。
しかし、実はそういった言葉が
ルーキーを苦しめていた。
よく気付くとはいえまだ新人だ。
覚えることで頭がいっぱいな上、
周りからの期待がどっしりとのしかかる。
この時のルーキーの心境はこんな感じだ。
『期待に応えなければがっかりされる』
この気持ちが成長に歯止めをかけ、
ルーキーをむしばんでいく。
上司をがっかりさせない為、
期待に応えようとする新人がとる行動は
2パターンに別れる。
・ミスをしない様に無難な行動をする
・とにかく全てをこなせる様頑張り続ける
上のパターンは潰れはしないが、
周りが勝手に落胆するパターンだ。
最初の期待値が基準となるだけに
成長が止まった途端いきなり
デキないヤツという印象を持たれる。
下のパターンは更に厄介だ。
短期的に結果は出すかもしれない。
しかしそのパフォーマンスを維持できるのも
せいぜい1〜2年だ。
高回転で回し続けたエンジンの様に
遅かれ早かれ必ずブローする。
もしもあなたが上司なら
いくら要領のいい人材でもあくまで
新人だということを忘れてはならない。
新人には新人のこなせるキャパシティがあるのだ。
そしてもしもその様な部下がいたら
あまり過剰な期待はしすぎないことだ。
短期的な結果よりも続けることが大切だからだ。
そしてもしあなたが期待のルーキーで
苦しんでいるのであれば、
とにかく無責任になることだ。
むしろ周りはあなたの今しか見ていない。
もしも今あなたが潰れれば
「最初はよかったけどあいつはダメだった」
と忘れ去られてしまう。
案外周りも無責任なのだ。
そしてとにかく続けることにフォーカスすべきだ。
周りの期待は無責任だ。
一掃してしまおう。
その点デキない新人は気楽だ。
のんびりと周りの人間の
プレッシャーをくぐり抜けて成長する。
こうしてリアルなうさぎと亀の物語が
できあがるのだ。
では。
0コメント