こうして部下は上司のことをナメていく
最近、ある新たな取り組みを始めた。
そこでは僕は一番の下っ端、つまり新人だ。
上に立つ立場から改めて新人の体験をすると
あらゆることが見えてくるものだ。
どうも、
名古屋の美容師、そして人間の研究家
亀田トオルです(`_´)ゞ
僕が新たに参加したコミュニティは
15人程度の小さなコミュニティだ。
その程度の人数を下から見ると、
いわゆるデキるヤツ、デキないヤツというのが
よく見える。
無論、現段階では“要領の良さ”
という見方でしか測れていないのも事実だが。
僕に教育係としてついてくれた人は
上の概念からすると
「デキないヤツ」だった。
実はまだ僕はそのコミュニティに参加して
10日ほどしか経っていない。
しかし彼は10日の間に3日遅刻していた。
周りの人達もそれに対して
あまり気にもとめていない感じだった。
おそらく周りも
「いつものか」
というくらいに諦めているのだろう。
さて実際に教えてもらうにしても
「ここはこうで、、、あ、違った、、こっちで」
という具合に修正が多すぎて
デモンストレーションとしては
かなりわかりにくいものだった。
1日約2時間、
あるメニューをこなす。
皆かなりの集中力でメニューをこなしていく。
人は集中している中で
そのリズムを崩されるとイラっとする。
彼はそのリズムを崩す天才だった。
「ちょっとどいて!!」
「あれとって!!、、、あぁいいや自分でやる」
1日1回必ず周りから
何かしらの罵声を浴びせかけられるのだ。
わずか10日とはいえ
僕は教育係である彼に対して不安感しかなかった。
実はコミュニティの中で
僕はかなり天狗になっていた。
なぜなら通常1ヶ月で覚えるメニューを
1週間で覚えられたからだ。
「自分はやっぱりデキるヤツだ」
そう思い、数日前は
かなりの酔いしれ具合だったことを思い出す。
そして天狗になると上司のアラが特に見えてくる。
そう、僕は完全に彼のことをナメていたのだ。
しかし天狗の鼻はすぐに折れる。
ある日、僕は大失敗をしてしまった。
それまで順調で調子に乗っていた分だけ
かなりのダメージを負ったのだ。
そんな僕をみて彼はボソッとこう言った。
「亀田さん気しないでください、僕なんかよりもずっとデキてますよ僕なんて未だにミスするんですから」
恐ろしく優しかったのだ。
人間は必ず自分を基準にして人を判断する。
いわゆるデキない人というのは
“デキない”つまり謙虚な自分がベースにある為、
人に優しくなれるのだ。
それから僕は彼をナメなくなった。
犬は飼い主に順位付けをするという。
部下もまた同様、上司に順位付けをする。
あなたがもし上司なら、
部下にとってあなたがどう映っているのかをよく考えなければならない。
あなたがもし部下なら、
上司の短所ばかり探すのをやめ、上司を好きになることが重要だ。
やはり部下の立場に立つと
色々なものが見えてくるものだ。
僕が調子に乗りやすいということも。
では。
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