よく吠える上司と怯える部下の話


これは当時まだ会社に所属している時の話だ。
会社の帰りに新入社員を
最寄の駅まで送る事になった。
その車中での話である。

どうも、
名古屋の美容師、そして人間の研究家
亀田トオルです(`_´)ゞ

部下と2人になると必ず聞くフレーズがある。

「最近どお?仕事楽しい?」

『んー、まずまずですかねー』
濁したということはなにかある。

「なんかあるっしょ?笑」

『やっぱ会社の先輩と話すのって緊張しますよね』
どうも上司とのコミュニケーションに関して
苦手意識を持っているらしい。

「意外だなー!自分体育会系だったでしょ?上下関係とか上手そうなのに』
部下は学生時代バスケ部に所属していたらしい。

『そうでしたけど、やっぱ威圧感すごい先輩とかだと萎縮しちゃいますよねでも先輩なんで上手くやりたいんですけど』

「あーなるほどね、確かにそういう先輩の前じゃ本領発揮出来ないよね。
色んな先輩がいるからその中で尊敬出来る人が一人いればいいと思うけどなー。
でもね、先輩だからってデカイ態度で接してくる人は少なくとも自分は小物だと思うよ。
別にそういう人と無理に付き合う必要は無いと思うけど。
だから自分はそういう偉そうにしてくる先輩に対しては心の中でこう思いながらニコニコしてたよ!笑」

「弱い犬ほどよく吠える。って」

「今思うと相当性格悪い後輩だよね!笑」

『ですね!笑』

続けて部下には以下の様な説明をした。

自分自身に力や魅力の無い上司は
自信がないから自分の立場を守る為、
自分の方が上なんだと必死に主張する。
つまり、“よく吠える”のだ。
それが威圧感や厳しい言葉となって現れる。
本当に力のある上司は
自身が常に上を目指してるから
自ら上なんだと主張しなくても
周りが勝手に上だと認める。
また、目線を相手と同じところまで
持ってきてくれる心の大きさを持っている。

上司としてこの回答で
正しいアドバイスだったかどうかは分からない。
しかし、彼女なりに
何かピンとくるものがあった様だ。

僕の思う魅力のない上司は
立場や地位にこだわる傾向にある気がする。
“部下にナメられたら終わりだ”
もちろんそうかもしれない。
しかしナメられないがために
権力を振りかざすのもまた終わりだ。
上司は完璧じゃないといけないわけではない。
人間としての弱い腹の内を見せてしまうのも、
部下との関係を構築する一つの方法かもしれない。

では。

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