なぜ『一部のデキる人』に任せることが危険なのか


多くの会社は、
『一部のデキる人』によって支えられている。
美容業界は特にその構図が顕著だ。
デキる人はそつなく結果を出せる為、
任せてしまった方が楽だろう。
しかし組織を運営する上で
その構図がもたらす負の側面にも
目を向ける必要がある。

どうも、
名古屋の美容師そして人間の研究家
亀田トオルです(`_´)ゞ

例えばスタッフ10人の美容室の場合、
売上250万円のトップスタイリスト  1人
売上150万円のスタイリスト  1人
売上50万円のジュニアスタイリスト  1人
まだ売上を上げられないアシスタント  7人
この様な体勢の美容室は多くあるだろう。
この場合、
10人中3人が売上をつくっていることになる。

この様にデキる人に任せる経営は、
これまでの美容業界で
当たり前だったかもしれない。

では売上250万円のトップスタイリストが
辞めたとしたらどうなるか?
おそらく想像つくだろう。
会社としては大打撃なのだ。
その結果、
顧客流出を防ごうとする会社と
顧客を連れて行きたいトップスタイリストの間で
気まずい空気が流れるのだ。

もしも安定的に会社の永続を考えるのであれば、
『一部のデキる人』に頼った経営を
見直す必要がある。

ではどうすれば売上の分布図を
デキる上位3人から他のメンバーに
割り振ることができるのか?

実はそれこそが
これからの経営陣の腕の見せどころなのだ。
どういった仕組みで売上を分配できるのか、
これから永続する仕組みの中核でもある。

『一部のデキる人』に任せることは
決して悪いことではない。
しかし、負の側面として
デキる人に任せっきりになることが多々ある。
しかもデキる人はそれをこなしてしまうので、
周りはそれについて深く考えない。
そしていざいなくなる時にあたふたするのだ。
 
結局、そのループを繰り返し続け
会社全体が伸び悩む。
 
そんな状況を打破するには、
ある程度リスクを取って、
デキる人から普通の人に
仕事を移していかなければならない。
当然、その過程でデキる人と比べれば
ミスやクレームが増える可能性はある。
だが、それを乗り越えなければ、
新しいステージでの会社の成長は存在しない。
 
『一部のデキる人』に頼ることは
必ずしも良いことではない。
マネジメントの目的の1つは、
デキる人ばかりに任せず、

どうしたら普通の人がより高いパフォーマンスを発揮できるか?

を考えるところにあるのだ。
 
では。

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