実は「好きなこと」より「得意なこと」をした方が幸福だった。


「仕事が楽しくない」
そう感じている人に対して
「人生短いのだから好きなことをしたら?」
そうアドバイスする人がいる。
それはもちろん正しい。
好きでもない仕事を長年我慢するのは
正直勿体無い。

どうも、
名古屋の美容師、そして人間の研究家
亀田トオルです(`_´)ゞ
 
先日「Grit やり抜く力」という本を読んだ。
その本には
「人は自分の興味にあった仕事をしているほうが、仕事に対する満足度が遥かに高い」
「自分の興味にあった仕事をしている人は、人生に対する全体的な満足度が高い傾向にある」
「人は自分のやっている仕事を面白いと感じているときのほうが、業績が高くなる」
「自分の本来の興味にあった職種に就いている従業員たちは、業績もよく、同僚たちに協力的で、離職率も低いことがわかった」
そのような研究結果が書いてあった。

上の結果を見る以上、
「好きなことをしなさい」
は完全に正しいアドバイスだ。
 
だが一方で、
「好きなことでは食べていけないだろう」
という意見もある。
そんな方の言い分はこんなところだろう。
「好きなことを仕事にすると嫌いになる」
「好きなことはマーケットが狭いかもしれないから仕事にならない」
「ライバルがたくさんいる、上手くいくのはそのごく一部だ」
結論として、
「好きなことを仕事にして食べていこうとすると上手くいかないよ」
そう言われるのだ。
 
確かに周りでも夢を追って
会社をやめたり、転職した人たちがいるが、
必ずしもみんなが幸せそうか?そう聞かれると、
少し難しいところだ。
中にはもう夢を諦めた人もいる。
多くの場合、
その好きなことがなかなか評価れないから
バイトや他の仕事でお金を稼ぎながら、
好きなことを続けているいう状況の人は多い。
それではただの趣味止まりだ。

ではどちらが正しい意見なのだろうか?
肝心なのは好きなことを選択する上での
2つのリスクを正しく理解することにある。
 

1.その好きは人生をかける程のものか?

2.好きでも成果が出ないかもしれない 


1つ目は、現状やっていることが嫌だから、
別の対象を「好き」と思い込んでいるだけ、
という状態だ。
いわゆる現実逃避であり、
この場合は「好き」を仕事にしたとしても、
成果の出ない下積み期間に
あきらめてしまう可能性が高い。
 
2つ目は、好きなことが
成果に結びつかない場合だ。
この場合、才能がイマイチか、
そもそもマーケットが小さく
商売にならないという状況だ。

ではそれを踏まえた上で、
どのように行動すべきだろうか?
 
まずは、

自分の向き不向きを決めつけないことだ。

「これが好き」「これが好きじゃない」
はなからこれでは何も見えない。
とりあえずなんでも試してみることが重要だ。
その中で自分の得意な領域が見えてくるはず。
成果が出せる分野と
全く成果を出せない分野とである。
つまり、色々ためしてみて得意なことが、
結果的に好きになる可能性が高いということだ。
 
逆に、一番まずいのは
「これ以外に興味がない」という発言だ。
小さな枠内の価値観にとどまり、
自分の限界を決めつけている。
 
そうして考えてゆくと、
実は「好きなこと」よりも
「得意なこと」を意図的に探して選択するほうが、
ずっと人生は楽しいのかもしれない。
では。

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