意志が弱い人に、誘惑に負けない方法
良い習慣は良い人生につながる。
しかし良い習慣を身につけることは難しい。
なぜなら人は様々な誘惑に
いとも簡単に負けてしまうからだ。
どうも、
名古屋の美容師、そして人間の研究家
亀田トオルです(`_´)ゞ
例えばこんな具合だ。
宿題をやらなければいけない。
しかし目の前には面白そうな漫画がある。
読みだしたら止まらず、
気がついたら2時間経っていた。
禁煙を始めてみた。
1週間位はなんとか耐えたのだが、
今日の会社の飲み会で、
まわりの人間がスパスパ吸っている。
お酒が入っていたこともあり、
同僚に一本もらって火をつけ吸い込んだ。
めちゃくちゃ美味かった。
こんな時、自制心の強い人なら
意志の力で乗り切れるだろうに、、
自分はなんて意志が弱い人間なんだ。
そう自己嫌悪に陥ってしまう人も
少なくないだろう。
しかしそれは誰にでもあることだ。
こういった話を昔、先輩に話したところ、
『誘惑に負けないなんて簡単じゃん』
と言った。
「具体的にどうやってるんですか?」
『誘惑に負けそうになったらそれを手帳に書けば良いんだよ』
と言った。
よくわからなかったので詳しく聞くと、
『例えば夜中にラーメンが食べたくなったら手帳を出して、そこに「ラーメンが食べたい」って書くんだよ』
「そうすると、どうなるんですか?」
『食べなくても満足できる』
「え、、」
『ウソじゃない、見てみろこれ』
見ると先輩の手帳には
ラーメン食べたい、
飲みに行きたい、
上司がムカつく、
本当に書いてあった。
しかし当時の僕には先輩の話がどうも信じられず、
とりあえず聞き流していた。
だがある日だ、
先輩の言っていた話にも一理あることを知った。
自制というのは実はコントロール可能であり、
意志の力を使わずとも
可能だということを知ったのだ。
何故そう思ったのかというと、
ある本に書いてあった
「ミスター・クラウン・ボックス」の実験
というものにヒントが隠されていた。
ミスター・クラウン・ボックスと呼ばれる
ピエロの人形と
子供にとって魅力的なおもちゃ、
そして壊れたおもちゃの3つを、
部屋においておく。
そしてこの部屋に子供を呼び、
しばらくおもちゃで遊ばせた後、
子供にとってつまらない単調な作業をお願いする。
そして子供にこう言う。
「私が戻ってくるまで作業を続けていれば、その後、ミスター・クラウン・ボックスとおもちゃの両方で遊ぶことができる。ただ、作業を途中で止めたり、中断したりすれば、壊れたおもちゃでしか遊べなくなる。」
子供はその取引を納得し、部屋に残される。
ここから観察が始まる。
大人がいなくなると、
ミスター・クラウン・ボックスが
子供に向かって作業をやめるよう誘惑するのだ。
「そんな退屈な作業なんてやめて、今すぐ僕と遊ぼうよ!鼻を押してよ、びっくりするようなものを見せるよ!」
さて子供は作業を続け、
より魅力的な報酬のため誘惑に勝てるだろうか?
そして実験の結果、面白いことがわかった。
「話しかけてきてもこうやって無視すれば良いよ」
などと誘惑を振り切る方法を
あらかじめ教えられた子供は、
そうでない子供に比べ約1.4倍の作業をこなし、
作業の中断も殆どなかった。
いうなれば
「自らをプログラミングする」ことで、
誘惑に勝つ可能性が高まったのである。
つまり誘惑を想定して、
「もし○○したくなったら○○する」
と予め決めておくことで、
相当強い誘惑にも人はうまく気をそらして
耐えられるというのだ。
上の実験を行った学者はそれを
「イフ・ゼン(もし、そのときは)プラン」
と名付けた。
これは単純ではあるが、
誘惑に対する非常に強力な対抗策であり、
先輩が行なっていたのがまさにこれだったのだ。
一般的に誘惑には“耐えるもの”
というイメージがあるが、
実際には“そらすもの”
と考えたほうが良さそうだ。
あなたの中で何かのルールを決め、
誘惑をコントロールしてみるのも
いいかもしれない。
では。
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