結果よりやる気の方が大事ですか?
「必ず期日までに結果が出せる様に頑張ります。」
「現段階では期日までに求める結果を出せる可能性としては5分5分です。」
例えば、あなたが希望した仕事に対して
部下がこの様に言ったら
あなたはどう感じるだろうか?
どうも、
名古屋の美容師、そして人間の研究家
亀田トオルです(`_´)ゞ
「現段階では期日までに求める結果を出せる可能性としては5分5分です。」
これに対し、
「おい始める前からそんな弱腰でどうする」
と言ってしまうのはいかがなものだろうか。
また、それを言いづらい環境も考えものだ。
従来、日本のビジネスパーソンは
残業をするのが当たり前で、
会社、上司に対する忠誠心が重んじられてきた。
『結果と向き合う前にヤル気を見せろ』
という文化だ。
体育会系といった方が分かりやすいだろうか。
こういう文化の下で評価されるのが
「必ず期日までに結果が出せる様に頑張ります。」
という回答である。
こう言わなければ
上司からはヤル気がないとみなされる。
この言葉の裏を紐解くなら、
「期日は間に合わなくても構わないが期日に間に合わないと言ったらダメだ」
と言っていることになる。
事前に失敗するかもしれないことを
認めなければ失敗は許される。
つまりできるかどうかはさて置きとにかく
「できる」
と言い切れるかどうかが重要なのだ。
こんな考えの上司は実は多くいる。
例えば、
とても達成できなそうな目標に対して
「達成できるか何とも分かりません」
なんて言うと、
「ヤル気がない!」
という上司。
「遅れを取り戻すのは難しいので新しい期日を設定したい」
そう掛け合えば
「気持ちが足りない」
という上司。
『結果と向き合うよりヤル気を見せろ』
というスタンスの上司の下、表面上では
「精一杯頑張ります!」
とヤル気はあるが、
目標自体に無理があれば
それは必ず失敗する。
もちろんヤル気は大切だ。
しかし、
失敗にしっかりと目を向け、
まず目標に無理があるのであれば
目標を見直さなければならない。
部下のヤル気だけではダメだし、
成功するか失敗するかの
ギリギリのリスクを背負わなければ
大きな成長はない。
上司自身も
「ヤル気がない」「気持ちが足りない」
と、部下に投げるのではなく、
部下の失敗と
向き合っていく必要があるのかもしれない。
では。
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