“足りない”ことに支配された末路
「お金が足りないので」
「時間が足りないので」
「才能が無いので」
世の中は足りないものだらけだ。
しかし、
“足りない”ことに目を向けるのか、
“あるもの”でなんとかしようとするのか、
実はその差はものすごく大きい。
どうも、
名古屋の美容師、そして人間の研究家
亀田トオルです(`_´)ゞ
世の中には“足りない”
ということしか見ない人は多い。
もちろん僕も例外ではなく、
そうだった。
起業して間もない頃、
スタートアップしたては
足りないものだらけだ。
もともと組織に属していた時は
特に感じなかったが本当に何も無い。
うちの店で働く女性社員は
正に“あるもの”で何とかする名人だった。
カラー剤は在庫を抱えるのが怖いから
必要最低限。
その日、お客様のオーダーは
「シルバーにしたい!!」
無論、シルバーなんて色は
用意してなかった。
カウンセリングを聞いていた僕は
「ヤベー、、シルバーなんてないし、できないじゃん、ヤベー」
女性社員から
「シルバーないんですけど!」
そう怒られることを恐れて
僕はバックルームで鉢合わせしない様に
忙しいフリをして
ただひたすら歩き回っていた。
そして運命の時、
最後のシャンプーが終わり髪を乾かす。
恐る恐るお客様の髪を見ると
見事なシルバーになっていた。
もちろんお客様は満足している様子だった。
「すごい、何とかしてしまった」
それ以降も、
彼女は足りないものに
特に文句を言うこともなく
上手くこなしてしまう。
よく考えてみれば、
色は3原色あれば作り出すことはできる。
何とでもやりようはあるはずだ。
でも、僕は「足りない」ということに
気を取られて、
頭を使っていなかった。
彼女は“無い”なら無いなりに
上手くやってのけてしまう。
「にんじんが無いからカレーは出来ません」
そんなことを言うのが僕だ。
「時間があれば、、」
「お金があれば、、」
「才能があれば、、」
↑こういった考えをしている以上、
永遠に逃れることはできない。
時間が無くてもできることはある。
お金が無くてもできることはある。
才能がなくてもできることはある。
むしろ人間は欲深いため、
そのループにはまっている以上
足りることはまず無い。
必要なのはお金でもなく、
時間でもなく、
才能でもない。
必要なのは“あるもの”で
何とかする機転と、
あとは勇気だ。
足りないことは不安である。
ただ、そんな不安の中でも動く人が、
結果を手にするのかもしれない。
では。
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