話のタネをスルーしてませんか?


先日近所の美容室に髪を切りに行った。
そこでの話である。

どうも、
名古屋の美容師、そして人間の研究家
亀田トオルです(`_´)ゞ

僕の横で美容師さんと若い男性が会話をしていた。
美容師「一人暮らしなんですか?」
『はい、実家は遠いので』
「そうなんですね」
・・・
「今日は仕事だったんですか?」
『はい、というか今大学で研究員してるのでこれからまた戻って研究します』
「あー、そうなんですね」
・・・
「休みの日は、、、」

話を聞いてる限りでは
隣の席の会話は
あまり盛り上がっている様子ではなかった。
そんなシーンは美容師をしていると
よくあることではないだろうか。

そんなやり取りを客観視していると
色々なものが見えてくる。

今回話を聞いている限りでは
美容師さんが
話題の種を広げられていないことに
原因がある様に思えた。
どういうことかというと、
今のやり取りの中に
話題の種が沢山あったからだ。
『実家が遠い』
→実家はどこ?
→どれくらいかかる?
→どれくらい帰ってない?

『大学で研究員してる』
→何を学んでる?
→そもそも研究員とは?
→研究員何年目なのか?

最初に発した言葉はただ
『実家が遠い』
『研究員してる』
という情報しかない為、
相手を知るためには
数々のギモンが浮かんでくるはずだ。
なかなか話が盛り上がらない人は
相手と自分との共通点を
探そうとする。
相手との共通点を探そうとする時点で
話題の窓口が狭まってしまう。

話題の種を広げる為の主軸となるのは
“相手への興味”と“好奇心”だ。

相手が「はい」以外に発した言葉には
話題の種が隠されているケースが多い。
その種から疑問を拾い上げ、
いかに相手から
“教えてもらうか”が重要になるわけだ。

僕であれば
『研究員』について
取り上げていたかもしれない。
研究員にまでなるということは
少なくとも興味のある分野が
その先にあることが想像できる。
“研究員”というワードを掘り下げ、
更に話を進めていく。
相手の得意分野を教えてもらうだけだ。

自分の好きなことや専門分野を
素人に教えることは
好きな人が多い。
ひたすら釣りの話をするオジサンや、
ひたすら電車について語る子供なんて
正にそうだといえる。

せっかくの話題の種を
スルーしている人はなかなか多い。
話題の拾い方は大縄跳びに似ている。
「え、分かんない」
「なにそれ?」
そうやって
無理やり自分と合う話題を探して
タイミングを見送ってばかりでは
会話の波に乗ることはできない。
分からないなら教えてもらえばいい。
相手の発した話題に飛び込み、
あとはタイミングを合わせて
リアクションして教えてもらう。
ただそれだけだ。

なかなか話題が広がらない人は、
どこかに話題の種が隠されていないか、
探してみるといいかもしれない。
では。

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