部下に怒られる社長の話


あなたは部下に怒られた経験はあるだろうか?
僕は先日のミーティングで
部下にこっ酷く怒られた。
その時の話を赤裸々に綴りたいと思う。

どうも、
名古屋の美容師、そして人間の研究家
亀田トオルです(`_´)ゞ

「オーナー、経費に対してもっとちゃんとしてください」
僕は先日のミーティングで
部下にこっ酷く怒られた。
2年ほど前に店をオープンさせた時は
僕を入れて2人からのスタートだった。
その時のお金の勘定は全て僕が行なっていた。
雑誌を買うのもドリンクを買うのも
全て僕の采配によって決めていた。

その時から2年が経ち、
スタッフは当時の3倍以上となり、
5月には2店舗目もできる。
確実に“個人の店”から“会社”という組織に
変わろうとしている。
しかし組織の中で物事を見ていると
びっくりするほど盲目になるものだ。
そしてあまりにも見えていないことが
多くあることに気が付く。

その点、部下というのはよく客観視しているもので
先日のミーティングではそのことを
まざまざと思い知らされたのだ。

これまで僕の采配は以下の様な判断だった。
・足りないよりは多くあった方がいいだろう
・ドリンクメニューは豊富な方がいいだろう
・あれも欲しいこれも欲しい

つまりサービス過多、在庫過多傾向にあった訳だ。
薄々感じていたものの、
次の出店や人材の採用などが優先となり
後回しになっていた部分であった。
そしてついに部下に指摘されたのだ。

・あまり出ないものは無くす
・サービスの範ちゅうを超えたサービスを見直す
・本当に必要か吟味する

などだろうか。
今回はサービスや在庫のことであったが、
他のことでもおそらくこれから僕が
間違ったことをしたら
また部下に怒られることだろう。

それと同時にチームの力関係の重要性にも
気付かされた。
少なくとも今のうちの店にはYESマンがいない。
誰も僕のワンマンは許してはくれないのだ。
オーナーであろうと1年目であろうと
意見に関しては平等だ。
オーナーから部下へ指摘することもあれば
部下からオーナーへ指摘することもある。

もしかしたらそういうオーナーは
「皆んな俺についてこい!!」
的な絶対的統率力は無いのかもしれない。
しかしそういった強いリーダーシップの代償として
“裸の王様”になる人を多く見てきた。

僕にとって間違った方向を向いた時に
指摘してくれるスタッフがいることは
大きな財産である。
そしてデキる人財を育てる上での
一つのテーマでもあるのだ。

間違っても会社は社長の私物ではない。
会社に携わるメンバー全員の物だ。
それを勘違いしている社長は残念ながら多くいる。
僕自身も例外ではなく、
プライドや損得感情などで
流される可能性は大いにある。

いろんな意見があるとは思うが、
僕は部下に怒られる社長がいる会社が
伸び続けられる会社ではないかと思う。

と、同時に
僕に怒るメンバーのいるうちの会社は
間違いなく成功すると確信したのであった。
では。

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