「がんばれ」は役立たずという話。


「一生懸命がんばれ」
「頑張りが足りない」
「今が正念場だ、がんばれ」
「がんばれ」という言葉は、
最もよく使われる言葉の一つと言える。
そして「がんばれ」という言葉は
恐らく最も役に立たない
励ましの言葉の一つでもある。

どうも、
名古屋の美容師、そして人間の研究家
亀田トオルです(`_´)ゞ

なぜ「がんばれ」という言葉は役に立たないのか?
苦しんでいる人や悩んでいる人に対して
「がんばれ」といったとしても
本人が頑張れる訳もなく、
頑張っていない人にはスルーされ、
頑張っている人にも正直的外れとなる。
現実、
「がんばれと言われたから成果が出せた」
そういう人はあまり聞かない。 

でも、実際には
「がんばれ」という言葉は多用されている。
なぜなら言う側にとってその言葉は
割と楽で、体裁のいい言葉だからだ。
 
例えば、
「もっと頑張れ」
と言われたとする。
言われた側からすると、
「具体的にどう頑張ればいいですか?」
と聞きたくなると思う。
でも、大抵の場合、
「がんばれ」と言った方に答えはない。
「がんばれ」は「成果が足りていない」
そう言いたいだけの言葉だから
具体的な解決策は用意されていないのだ。

では本来やらなくてはいけない事は何なのか?
「がんばれ」と言うだけではなく
何をしなければいけないのか。
それは、 相手の意向を踏まえて
「一緒にやろう」
「手伝うわ」
「話を聴くよ」
と、相手に寄り添いサポートすること。
現状がどうなっているかというヒアリングであり、
何が正しいのかという答え探しを一緒にする。
また、
「どうしてこうなったのか」
という分析であり実際に手を貸してやることだ。

また、「がんばれ」という言葉に
プレッシャーを感じる人もいる。
「期待してるぞ、がんばれ」
「お前なら出来る、がんばれ」
この言葉もまた言った本人はそこまで
真剣に考えて言っているわけではない。
だからその一言に対して
プレッシャーを感じる必要もない。

困っている人に本当に必要なのは言葉ではなく
「共感」
「行動」
「助け」
「具体的な方法論」
こういったより相手の悩みにフォーカスした
行動だと言える。
普段何気なく使う
「がんばれ」
という言葉は本当に相手が必要としているのか、
見直す必要があるのかもしれない。
では。

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