とにかく納期は守れ〜美容師と一般職の感覚のズレ〜
最近は美容師以外の方と話す機会が増え、
少し前にビジネスマン向けに
セミナー活動を行っている方と話をした。
話題は「デキる人とデキない人」の話になった。
何人ものビジネスマンを見る中で、
「とにかくこれさえ徹底すれば間違いなく売れる。次から次に仕事は来ますよ」
彼はそう言っていた。
どうも、
名古屋の美容師、そして人間の研究家
亀田トオルです(`_´)ゞ
その方が言うには一言、
「仕事が早いかどうか」
だと教えてくれた。
確かにスピードはとても大切だ。
しかし、仕事が速いというだけで仕事がくる、
そんなことあるのか?
正直そう思った。
その後しばらくして
今度は営業部長さんから話を聴く機会があった。
そこでも同じ話題になり、
「何より、納期だね。」
そう言っていた。
ここまで連続してことごとく
「納期」について話されると
気になって仕方がない。
続けてその方が言っていたのが、
「課題を解決する際に完璧を目指さず、まずはできるだけ早く一通り完成させることが大切」
そう言っていた。
その理由として、
・効率面
・モチベーション
・教える側のやり易さ
というメリットがあるのだそうだ。
さらに詳しく言えば、
完璧にやろうとすれば
期限を守れなくなることが多い。
まずはある程度形を完成させ、
その後、細部を詰める。
この方が圧倒的に効率が良い。
次にモチベーション、
細かいところで引っかかるとどうしても
エンジンがかからないことが多い。
最終成果が見えるとヤル気になる。
最後に教える側としても、
全体が見えたほうがアドバイスしやすい。
さて、ここで改めて感じたのは、
僕ら美容師に関して言うと、
ここまで「納期」というものに
重点を置いてる人は少ない様に感じる。
実際美容師の方と話をすると、
「時間」にフォーカスした話より
「クオリティ」にフォーカスした話の方が
多くなる。
ここで職人気質なのか?
ビジネスマン気質なのか?
という価値観の差が出て来るのだ。
職人であれば、
クオリティ>納期
と考える方が多い。
ビジネスマンであれば、
クオリティ<納期
と考える方が多い。
この違いを理解した上で、
自分が管理職に上がった時、
自分が組織を動かす立場になった時、
職人からビジネスマンに変わる時だと言える。
以上のことから、
職人からビジネスマンとしてのスキルが
問われる様になった時、
安心して仕事が頼める人は
社内、社外に関係なく
「とにかく早いこと」
が問われる様になるのでらないだろうか。
つまり、立場が変われば
いわゆる「デキる人」という
評価基準は当然変わる訳で、
プレイヤー時代とは問われるスキルが
変わって当然だ。
そして上手く変化出来た人が
新たにデキる人となる。
これまでクオリティにこだわってきた方は
少し視点を変えて、
「スピード、納期」
に着目してみると
更にレベルが上がるのではないだろうか。
では。
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