ビジョンを掲げるだけの会社が上手くいかない理由


「ビジョンを語る」
「ビジョンを掲げる」
会社を運営する上でそこに注力するリーダーも
多いのではないだろうか。
しかし、そのビジョンは
本当に部下に響いているのだろうか?

どうも、
名古屋の美容師、そして人間の研究家
亀田トオルです(`_´)ゞ

ビジョンを上司が熱心に語っている反面、
部下はキョトンとしていたり、
「また語りが始まった」
とばかりにうんざりする部下は多い。
響くか響かないかの分岐点は、
実は語り方にある。

ビジョンがどれくらい聞き手に刺さるか、
内容ももちろん重要ではあるが、
「伝え方」や「言い方」が大きく作用する。
では適切なビジョンの語り方とは
一体どんなものなのか?

まず、よく掲げる様なビジョンを挙げてみよう。
例えば
「リピート率○○%の会社を目指します」
「その為には、、、」
「具体的な策として、、、」
といった感じだろうか。
ただ、これでは人の共感を呼ぶことはできない。
何故なら上のビジョンは
自分(会社)の夢を語っている
自分(会社)の価値観を語っている
自分(会社)の言いたいことを言っている
からなのだ。

言ってしまえば、
部下は上司や会社の夢にはあまり興味がない。
部下が気にするのは“自分の話”だ。
 
つまり、ビジョンを語るにあたって
大切になるのは、
聞き手のマーケティングをすることにある。
では、どういう風にビジョンを語ったら
部下の心のマーケティングができるのか?

部下の夢を知り、
その夢にどう貢献できるかを語ること。
部下の価値観を知り、
その価値観とどう調和するかを語ること。
部下の聞きたいことを知り、
部下の聞きたいことを語ること。
そして最後に、
一緒にやろうと提案する。

部下の夢とも無関係、
部下の価値観とも無関係、
なのに、一緒にやろうと言っても無理がある。

上の例えを少し変えるなら、
「指名客を増やしたいですか?」
「自分はリピート率を高めることで指名客を増やしました」
「リピート率を高めたいですか?」
「その為にこんな策はどうでしょ?」
これだけで、
「リピート率の高い会社を作る」
というビジョンに対する
部下の取り組みが違ってくる。
“自分の話”として捉えられるからだ。

ビジョンはリーダーの夢ではない。
皆が共感し、やりたくなる夢じゃなければ
ビジョンとはいえない。
部下のスイッチがどこにあるのか、
しっかり見極めて
ビジョンを語る必要がありそうだ。
では。

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