部下に任せると生まれるイライラについて少し変わった考えを持っている人がいた。
部下に仕事を任せると、
自分の思った通りの段取りで
進まないことは多くある。
仕事の質の低下や要する時間、
それまでの適切な報連相がなかったり、
仕事に対する温度差を感じた時、
イライラの種が生まれるのだ。
どうも、
名古屋の美容師、そして人間の研究家
亀田トオルです(`_´)ゞ
部下に任せずに自分でやってしまった方が
簡単で早いことはよくある。
しかし部下の成長の為に任せることは大切だ。
そして部下を育てる上で、
任せることで生まれるイライラの種を
抑え付けるための「忍耐」は必要だ。
、、、と思っていた。
しかしだ、
ある会社の幹部の方と話をした時、
その方は少し違った考えを持っていた。
話題は部下の教育について、
上の様な話になった。
その方は
『部下の仕事に対してイライラしている上司は部下の一つ一つの動きを見るだけの余力がまだあるんでしょうね』
と言っていた。
部下の一つ一つの動きを見るのが
上司としての仕事なのでは?
と思いつつ更に話を進めた。
するとここで、
その方から一つ質問された。
『部下に仕事を任せるとき、どんなことを意識してますか?』
「少しだけ高いハードルを設定することなどでしょうか」
『いいですね。そうすると、任された部下はどうでしょう?余裕が無くなる訳で、上手くいかないこと
も出てきますよね』
更にその方はこんな説明をした。
成長する過程では、
設定された少し高いハードルを越える為に
誰でも余裕が無くなる。
じゃあ、
上司である自分自身はどうでしょう?
成長する為に
今の自分のレベルより少し高いハードルを
設けているでしょうか?
もし、部下と同じように、
自分自身が少し高いハードルを
必死に越えようとしているのであれば、
部下と同じような精神状態にいるはず。
だから、頑張っている部下に対してイライラする、
また、その気持ちを忍耐で抑え付ける
ということにそもそも疑問を感じるんです。
そう言っていた。
確かに、部下に対して
成長を促す為のハードルは
設定しているかもしれない。
しかし自分の立場が上がれば上がるほど、
ハードルを用意してくれる人はいなくなる。
じゃあ誰が設定するのかと言えば自分しかいない。
部下に設定する様に、
自分にも常にハードルを設定し、
それを乗り越えようとする
部下と同じ立場でいたら
そもそもイライラというより、
「共感」とか、「自己投影」とか、
そういう言葉の方がしっくりくる。
「部下を育てる」という前提にとらわれ、
自分のことを棚に上げていないか、
改めて考え直すきっかけとなった。
では。
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